人を動かすのは、正論でもロジックでもありません。ましてや、強い言葉で相手を押し切ることでもない。
本当に人を動かす人は、相手の中にある「納得」を引き出す人です。
正論で勝っても、相手の心は動かない。
でも、安心できたとき、人は自然と一歩を踏み出します。
①「あなたにとっての得」を、一言で示す
どれだけ正しい話でも、「それが自分にどう関係あるのか」が見えなければ、人は動けません。
だから必要なのは説明ではなく、“あなたにとっての得”を一言で示すこと。
・時間がどう変わるのか
・負担がどう軽くなるのか
・不安がどう減るのか
相手の視点に立った一言が、納得の入口になります。
② やっている「気遣い」を、ちゃんと言葉にする
多くの人は、実はすでに気遣っています。でも、それを言葉にしないまま終わってしまう。
「言わなくても分かるだろう」は、残念ながらほとんどの場合、伝わりません。
・なぜこの提案をしたのか
・どこを配慮したのか
・何を一番大切に考えたのか
気遣いは、言葉にして初めて“安心”に変わります。
③ 不安を否定せず、「希望」に言い換える
相手が不安を口にしたとき、つい「大丈夫です」「問題ありません」と言ってしまいがちです。
でも、不安を否定されると、人は余計に身構えます。大切なのは、不安を受け止めた上で、希望の形に言い換えること。
「不安に感じますよね」「だからこそ、こういう選択肢があります」この一言が、心を守り、前を向かせます。
論理は、行動の“理由”にはなります。
でも、行動の“きっかけ”になるのは、いつも感情です。
説得しようとするより、納得できる余白をつくる。正論を押すより、安心できる言葉を添える。それが、人を動かすコミュニケーションの本質なのだと思います。
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