人を動かす人は「説得」しない
正論よりも、相手の中にある“納得”を引き出す
ビジネスの現場では、正しいことを伝えているはずなのに、人が動かない場面が少なくありません。その理由はシンプルです。人は「理解」したから動くのではなく、「安心」したから動く。説得が効かなくなる瞬間論理的に正しい。
数字も根拠も揃っている。
それでも相手が動かないとき、私たちはつい「説明が足りない」と考えがちです。しかし多くの場合、問題は説明量ではなく、感情の置き去りにあります。
人は正論を前にすると、防御的になります。「否定されるかもしれない」「失敗したら責任を負うのは自分だ」
そんな不安が残ったままでは、どれだけ正しくても行動にはつながりません。
人を動かすために必要な3つの視点
1. 「あなたにとっての得」を一言で示す
全体最適や会社都合の前に、相手個人にとって何が楽になるのか、何が守られるのかを明確にします。人は、自分の立場で未来を想像できたときに初めて前を向けます。
2. やっている気遣いを、ちゃんと言葉にする
配慮は、伝えなければ存在しないのと同じです。
「負荷が出ないように、ここは調整しています」
「判断しやすいように、選択肢を絞っています」こうした一言が、相手に心理的な安全を与えます。
3. 不安を否定せず、希望に言い換える
「大丈夫です」「心配しすぎです」この言葉は、不安を消すどころか強めてしまうことがあります。
不安は否定せず、「だからこそ、ここは一緒に確認しましょう」「そのリスクを下げるために、こう設計しています」
と希望の形に翻訳することが重要です。説得しない人ほど、信頼される
人を動かす人は、相手を論破しません。代わりに、相手の中にある「これなら大丈夫かもしれない」という感覚を引き出します。
その小さな納得の積み重ねが、信頼になり、行動になり、結果につながっていきます。
正しさより、安心。説得より、納得。
それが、長く人を動かし続けるリーダーの共通点です。
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