この一言、実はかなり難しいです。
強みがはっきりしている人は、意外とすぐ話せます。でも多くの人は、
「特にないです」
「弱みもないです」
「趣味?…仕事です」
で止まってしまいます。
ですが、自己紹介は本来、“自分を正確に説明する時間”ではありません。
“次の会話を生むためのフック”を置く時間です。
たとえば、「旅行が好きです」だけでは、会話は広がりにくいです。
でも、「47都道府県を、“終電だけ”で回ろうとしています」と言われたら、少し気になりませんか。
「なぜですか?」
「一番大変だった場所は?」
「まだ続いているんですか?」
自然と次の会話が生まれます。
自己紹介で大事なのは、“すごい経歴”ではありません。
相手が「それ、もう少し聞いてみたいです」と思える余白を作れるかどうかです。
完成されたプロフィールではなく、会話の入口になる一言。そのほうが印象に残ります。
逆に、印象に残らない自己紹介は、情報だけで終わってしまいます。
出身地、趣味、仕事内容、性格。
すべて説明しているのに、相手の記憶には残りません。
会話が止まる自己紹介は、“正しい情報”を並べすぎています。
面白い自己紹介には、少しだけ“引っかかり”があります。
「毎月、知らない店で一人飲みしています」
「昔は営業なのに人見知りでした」
「AIに仕事を奪われない方法を毎日考えています」
完璧である必要はありません。
むしろ、少し未完成なくらいのほうが、人は話しかけやすくなります。
自己紹介は、自分の広告です。
ただし、すべてを説明する広告ではありません。
“続きを知りたくなる広告”です。
1分で、「この人、もう少し知りたい」と思ってもらえるか。
自己紹介の価値は、そこにあるのかもしれません。
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